Sunday, March 11, 2012

Windows XPの導入 − インストール


Cドライブ以外のフォーマット

 新しいHDDを複数のパーティションに分割し、C:ドライブにWindows XPをインストールした場合は、システムドライブ(C:ドライブ)以外のドライブが未フォーマットであり、Windows XP上でNTFSファイルシステム方式でFORMATする必要があります。

 フォーマットの方法はいろいろありますが、Windows XPを立ち上げて、各ドライブを選択し、右クリックメニューからフォーマットすることが最も簡単です。

専用ドライバのインストール

 新しいバージョンのWindowsを使う場合は、適切なドライバが概ね自動的にインストールされるため、別途ドライバをインストールしなければならないデバイスが比較的少なく、あまり手間がかからなくて便利です。

 つまりWindows XPの場合、そのCD−ROMに収録されたドライバで支障がないケースも多いのですが、最新のパーツを使う場合は、別途専用ドライバをインストールする方がよいのです。

 2002年末に自作したコンパクトPCは、マザーボードのチップセットがIntelのi845GEで2002年10月中旬にリリースされたばかりのものなので、Windows XPが

Sarvice Pack1であっても、マザーボードに添付されているCD−ROMに収録されているチップセットドライバなどの方が新しいバージョンの可能性があるのです。

 またビデオカード、SOUNDカード、プリンターなどは、専用ドライバだけでなく専用ユーティリティーソフトをインストールするものも多く、基本的にはメーカーの専用ドライバをインストールした方が良いのです。


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 なお、NDIVIA製のグラッフィクチップを採用したビデオカードの場合は、かつてはビデオカードメーカーのドライバより最新のNDIVIAのリファレンスドライバの方が安定していると言われたもので、もし画面表示に問題があるようであればリファレンスドライバを試してみるのも一方です。

ライセンス認証

 全てのドライバをインストールし、

正常にWindows XPが使えるようになったら、プロダクト アクティベーションと呼ばれるライセンス認証が必要です。この認証はインストールしてから30日以内に行う必要があり、認証が済んでないと「スタート」メニューの「すべてのプログラム」の中にライセンス認証の項目が追加されています。またタスクバーの中にもアイコンがあり、画面に時々認証を促す表示が現れます。

 WindowsXPのSP2(Service Pack 2)では、インストール後に認証する形に変更されましたが、SP1までのXPではインストールの最後の段階で認証画面が表示されます。しかし自作パソコンの場合は動かないか機能が制約されるパーツがあれば交換しなければならないこともあり得るため、認証は後まわしにする方が良いでしょう。認証した後で交換すると変更としてカウントされるためです。

 もちろん認証後でも、大幅な変更でなければ再認証は必要がないのです。
 マイクロソフトの日本法人のホームページのQAでも、ユーザーはもちろんハードウェアを変更したりアップグレードすることが可能であり、PCのハードウェアを大幅にアップグレードする場合は、プロダクト アクティベーションが再度必要になる可能性があり� �その場合の手続きは簡単で、マイクロソフトに連絡して別の確認IDを入手するだけで完了すると書かれています。

 しかし、どの程度のパーツの変更が可能かということは日本法人のホームページには詳しく書かれてないのです。


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 そのあたりのことを本国、英語の技術資料で見てみると
 まず、例えばビデオカードの交換、ハードディスクの増設、メモリーの増設、CD−ROMの交換のような普通の変更は、再認証を要求されないでしょうと書かれてます。

(Microsoftの技術資料原文)
How does product activation determine tolerance? In other words, how many components of the PC must change before I am required to reactivate?
Common changes to hardware such as upgrading a video card, adding a second hard disk drive, adding RAM or upgrading a CD-ROM device will not require the system to be reactivated.

  次に、認証の仕組みは、Windows XPがインストールされているパソコンの10個のハードの情報を集めて識別するもので、下記のパーツの識別情報から判断されます。

 ディスプレイアダプタ、SCSIアダプタ、IDEアダプタ、LANアダプタのマックアドレス、メモリー容量、CPUタイプ、CPUシリアル番号、HDD、HDDシリアル番号、CD−ROM等のタイプ

(Microsoftの技術資料原文)
What are the 10 hardware characteristics used to determine the hardware hash?
The 10 hardware characteristics used to determine the hardware hash are: Display Adapter, SCSI Adapter, IDE Adapter, Network Adapter MAC Address, RAM Amount Range (i.e. 0-64mb, 64-128mb, etc), Processor Type, Processor Serial Number, Hard Drive Device, Hard Drive Volume Serial Number, CD?ROM / CD-RW / DVD-ROM.

 パーツ(ハード)の交換の際には、10個のパーツのうち、LANアダプタが重視されており、LANアダプタだけは3点とカウントし、他は1点で、変更前後を比べ7点以上一致していれば許容範囲です。つまりLANアダプタを変更しない場合は、他のパーツが4点一致していれば良く、他の5個の識別情報が変わっていても良いのです。


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 またLANアダプタを変更する場合は、他のパーツが7点一致している必要があり、LANアダプタ以外の他のパーツは、2個しか識別情報が変わっていてはいけないことになります。

(Microsoftの技術資料原文)
Specifically, product activation determines tolerance through a voting mechanism. There are 10 hardware characteristics used in creating the hardware hash. Each characteristic is worth one vote, except the network card which is worth three votes. When thinking of tolerance, it's easiest to think about what has not changed instead of what has changed. When the current hardware hash is compared to the original hardware hash, there must be 7 or more matching points for the two hardware hashes to be considered in tolerance. If the network card is the same, then only 4 additional characteristics must match (because the network card is worth 3, for a total of 7). If the network card is not the same, then a total of 7 characteristics other than the network card must be the same. (ノートパソコンの記述は省略)

 なお外付けのパーツを多用するリムーバブルPCの場合は、デスクトップPCより変更がしやすくなっています。

 また同じ項目の変更は、何度もあっても一項目の変更として扱われること、識別情報は120日でリセットされ、再度変更が可能となるようです。
 Windows
XPがService Pack1となって、アクティベーションも一部変更されましたが、このパーツの交換の許容範囲は変わってないようです。

<追記>
 次のマイクロソフトJAPANのURLで、プロダクトアクティベーションの詳細やSP1での変更が掲載されました。



WindowsXPの再インストール

 WindowsXPの提供形態は、DSP版(OEM版)、パッケージ製品版、プレインストール版とあり、製品版以外はマイクロソフトは直接サポートせず、DSP版は販売店もしくはメーカーに、プレインストール版はパソコンのハードメーカーにサポートを委ねています。


 メーカーにとっては、現物が手元にない状態でサポートと言っても、ユーザーが間違えて操作しているだけのことも多いなど難しく、ましてや新機種が次々と登場する状況では十分な検証もできないでしょうから、マイクロソフトもハードメーカーも売りっぱなしに近いような状況です。

 またハードメーカーにとって、ソフトのトラブルのサポートは荷が重い面もあり、もっとも不具合報告の集まるマイクロソフトのホームページが頼りですが、その日本語サポートページはビギナーにとって調べやすい解りやすいものではありません。

 Windows XPは、Windows98やMeと比べれば原因不明の不調は少ないのですが、ブルースクリーンや起動トラブルなどが解消しない場合は、WindowsXPを再インストールすることがハードの故障かソフトのトラブルか原因を切り分ける糸口となり、さらにソフト面のトラブルであれば再インストールによって問題が解決することも多いのです。

 何も自作に限らず、ほとんどのユーザーがプレインストール版や、DSP版を使用していますが、DSP版、パッケージ製品版、プレインストール版と、いずれも中身は同じでも、再インストールするとなれば、DSP版とパッケージ製品版が扱いやすいでしょう。

 なお自作パソコンでは、もちろん価格の安いDSP版がベストです。そしてDSP版での再インストールは、この ファイルに記述した新規インストールの方法と全く同じです。またライセンス認証は、同じハードウェアにWindowsXPをインストールするため、インターネットでプロダクトアクティベーションができます。



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