Friday, April 6, 2012

VAIO SRX With Windows 98 SE


Windows 98 SEはDOSからインストールすることになります。IEEE接続のCD-ROMドライブはWindows 98 SE自体は対応しているのですがインストールで利用できるかわかりません。今回はDOSを実行するブート可能なUSBフロッピーと、PCカード接続のCD-ROMドライブで行いました。

私の使っているDOSは日本語対応やCD-ROMドライブなどもサポートさせた便利なFDだったのですがメモリを使いすぎたようで、Windows 98 SEのインストール開始のところでメモリ不足で中止されてしまいました。そこで今回はまずCD-ROMを認識できるDOSで起動してCDハードディスクにコピーして、シンプルでCDも日本語も対応しないDOSを使ってインストールを行いました(CDと違いHDDはDOSがネイティブに対応するので)。

実は、Windows 98 SEをインストール終わるとUSB接続FDにドライバを要求されます。このドライバーをインストールしたくてもFDが利用できないのでインストールできません。CardBusは認識されているのですが、PCカードのCD-ROMドライブのドライバがないので利用できずLANも利用できないという状態になってしまいます。

そこで予めDOS(最低容量英語版)をつくりそこにLANのドライバをコピーしておき、FDからDOSをブートさせてドライバファイルをハードディスクにコピーしましょう。(FDのドライバをコピーしてもやっぱりLANのドライバもFDでインストールすることになるのでLANのドライバをコピーした方が一回ですむのでこの方法にしました。)


どのようにフラッシュドライブ上のごみ箱を参照してください
Intel のLANドライバは1.44MBを超えていてFDに収まりません。
ダウンロードしたLANドライバを実行すると、展開する先を聞いてきます。通常はルートドライブ上の『IntelPRO100』というフォルダで、ドライバとして必要なのは『IntelPRO100¥Win98ME』のフォルダの中身だけです。これだけなら余裕でFDに入ります。

DOSの起動とHDDの確保

DOSを起動しFdiskを実行してパーティションを確保する。再起動してFromatをします。
『c:¥mkdir win98』でCドライブにwin98フォルダを作ります。
Windwos CDを入れて『a:¥copy d:¥win98¥ c:¥win98¥』を実行。

Windowsのインストール

英語DOSを利用して『c:¥wiin98¥setup.exe』を実行してあとは指示に従ってインストールします。(英語版のDOSは日本語版と表記方法やキーの位置が異なるので注意しましょう。)

インストールが終了すると無事起動します。
(ここで再起動するとEMM386.exeがどうこう〜というエラーが発生するかもしれません。そのような 場合はconfig.sysのEMM386.exeの含まれる一行を削除してみてください。)

ドライバのインストール

予め作っておいたDOSとLANのドライバを収めたFDを使ってDOSを起動させHDDにドライバをコピーします(コピー方法はWin98フォルダの時と同じ)。あとはデバイスマネージャからその他にいるNetwork Ethernet Adapterのプロパティからドライバの更新を実行して先ほどコピーしたドライバを指定してやります。再起動したあとTCP/IPの設定に飛びます。


リモートから復帰するためにコンピュータを設定する方法

これでLAN経由でドライバやモジュールのダウンロードが可能になります。
Intel チップセットドライバ (Intel 815EM)をダウンロードして適応させます。
Intel グラフィックドライバ(Intel 815 チップ用)をダウンロードします。

SONYのサポートページからYAMAHAのオーディオドライバをダウンロードしてきます。『あれ?あれってWindows XP用として公開されてるよ?』と思う方もおられるかもしれません。しかし、インストール用情報ファイル内にはしっかりWindows98に関することが書かれています。WDMドライバのようでWindows 98SE以降に対応しているようです。

デバイスマネージャのその他のカテゴリにある『PCI Multimedia Audio Device』のプロパティを開いて上のドライバに更新します。

無線LANはORiNOCOというブランドで発売されているLUCENT TECHNOLOGIESのMINI PCIモジュールを使っているのでこのドライバを落としてきます。あとはデバイスマネージャ上にある『Lucent Technologies-WaveLAN/IEEE』のプロパティを開いて上のドライバに更新します。今回はちゃんと使えそうな雰囲気でした。おそらく無線LANも利用可能でしょう。

モデムはConexant製のAC'97モデムを内臓しています。メーカーサイトにいって該当するドライバーをダウンロードしてきます。デバイスマネージャの『PCI Card』のプロパティを開き一覧からモデムのカテゴリを選びディスクを押して無理やり上のドライバに更新します。(一応以正常に認識されたが正しく動いているかどうかは試してない。)

つづいて私はUSB-FDDとSCSI PCカードのドライバをそれぞれメーカーからダウンロードして組み込みFDとCDを利用可能にしました。


どのように私はMotorolaのv3xxにjarファイルをダウンロードするには

ソフトのインストール

Windwos 98 SEは現時点ではMicrosoftがしっかりサポートしてくれているのでか軽快な動作の中に最新のテクノロジーが使えるのです(Microsoftの回し者)。とりあうずセキュリティの面からもIEを最新版とし、Windows MediaPlyaer や DirectXも最新版としましょう。

あとは好みに合わせて普通のソフトを入れればいいだけです。

付録

ポンティングデバイスはPS/2マウス用標準ドライバで事足りるのでそのまま利用するこにしました。ファンクション機能は利用できませんがまぁいいですよね(私は普段から使わないので…)。

グラフィックドライバはSONYが用意しているSRX用の専用のドライバがあるのですが残念ながらWindows 98 SEには対応していなかった一般向けドライバを利用しました。

メモリスロットはWindows 98 SE用のドライバが見つけられなかったのでいれてません。まぁ使わないからいいかなという感じです。

VAIOに搭載されているキーボードは通常(ソニースタイルとかで英語に交換できるので)は日本語106キーボード (Ctrl +英数)なんですがWindows 98 SEでは英語 101キーボードと誤認識されます。そのままでも不具合はないようですが、もし気になるようならデバイスマネージャから
プロパティ→ドライバーの更新→一覧→全てのハードウェア
で更新してください。

最後まで三つほど使用不能な機能がありました。
メモリスティックソロットとSONY Programmable I/O Control deviceあたりのようです。『SONY Programmable I/O Control device』の方はSR1/BPのME用ドライバを入れると問題なく動いたりするかもしれませんが何か使えるようになるわけでもないので何もしないほうがいいでしょう。


苦労の末のWindows 98 SE のデスクトップ。
スタートメニューの『Windows 98』の文字が光るぜ!

性能と軽さのバランスがとてもよかったです。Windows 95ほどではないですが『遅い』と感じることはありませんでした。また、Windows 95の時と比べて制限がほとんどないというのも注目すべき点だと思います。Windows 98 SEですから256MBのメモリでも充分事足ります。

機能や性能に関しては充分実用レベルでした。少なくとも家で使う分にはWindows 98 SEは最適なOSかもしれません。しかし、モバイル用途としてはかなり問題ありです。まず、SONYの省電力機能は利用できませんでした。また、スタンバイモードからの復帰もできませんでした。おそらくこれはグラフィックドライバがVAIO用ではなく汎用のものを使ったためグラフィックが復帰できないのが原因だと思われます。
ビジネスにエンターテイメントにと利用できるのですが、唯一弱点はモバイル性なワケで、モバイルパソコンとしては致命的ですね…。

これはWindows 9x系全般に言えることですが、Windows 9x系はそもそも省電力に強くない上、CPUが利用されてない時にはあまった部分でアイドリング命令を実行するような設計のため使わなくてもCPUが電力を消費する構造でモバイルパソコンには向いていないのです。
ちなみに、今回Windows 98 SEをインストールしたあといろいろイジって電源を切ったら底がWindows 2000の時よりも熱くなっているようでした。やはり消費電力が上がっているのは事実のようです。



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