Sunday, January 22, 2012

SRダンディ別館

ドルナのカルメロ・エスペレータCEOが2013年のMotoGPの目指すべき方向について語っています。
MCNより。
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MotoGP界のボス、カルメロ・エスペレータが2013年以降のMotoGPのあるべき姿について語っている。これによれば、メーカーがより安価なマシンを供給する一方、ファクトリー・プロトタイプとプロダクションベースであるCRTのギャップはより小さくなるようにするとのことだ。

エスペレータの考えでは、もしヤマハがテック3のカル・クラッチローに、そしてホンダがグレシーニのマシンを供給するのであれば、それは100万ユーロ以内でなければならないという。

さらに彼はホンダRC213Vのようなマシンに対してより厳しいルールを設けることで2012年にコーリン・エドワーズが乗るスッター/BMWのようなCRTマシンとの差を縮めることも約束した。

テスト結果を見る限り、プロトタイプシャーシに高度にチューンされた1000ccプロダクションエンジンを積んだCRTマシンはファクトリー・プロトタイプに対してラップライムで4秒前後の後れを取っている。

2012年は12台のファクトリー・プロトタイプと9台の走ることになるが、エスペレータはトップとの差がつきすぎて、つまらないレースになることを懸念している。

しかし2013年にはより接戦となるよう、エスペレータは統一ECU(電子制御ユニット)や回転数制限、さらには最速マシンに対するウェイトハンディの導入まで考えているのだ。

エスペレータは現時点ではホンダ、ヤマハ、ドゥカティが自らのプランに対して何と返答するかを待っている状況であるが、その返答期限を5月に設定し、より安価で接戦が見られるレースの実現を図ろうとしている。

彼は既にクリスマス前にドゥカティの幹部と接触しており、マドンナ・ディ・カンピニオ(Madonna di Campiglio )スキーリゾートで開催されるドゥカティのシーズンオープニングイベントで記者会見を行った。

12月半ばにはHRC幹部と話し合いをするために日本に飛び、さらにヤマハとも会談する予定となっている。

彼のプランには、メーカーに対しマシンのリースを禁止することも含まれる。ホンダがワークス2台体制を組みたいのであれば、同時に100万ユーロ以内でCRTマシンを販売しなければならないようにしようとしているのだ。

MCNのインタビューに答えてエスペレータはこう語っている。「とにかくこの経済危機を乗り切らなければならないんです。でもまあできると思いますよ。まずは問題点をじっくり分析したんです。
 まずはトップレベルのマシンの性能がこれ以上上がるのを止めなければならない。そしてグリッド台数を増やすためにマシンのコストを抑えたい、ということです。既に年間100万ユーロという額については触れていますが。
 私の考えではリースもやめた方がいい。これについてはメーカーの反応待ちですが。
 来年はなんとか21台までグリッドを確保したんで、次の課題はCRTとファクトリー・プロトタイプの性能差を縮めることですね。
 参戦しているメーカーとは話を始めています。同時に近い将来参戦しそうなメーカーとも話をしていますよ。
 彼らに対してドルナからは2013年以降について複数の提案をしています。次の3〜4年を心安らかに過ごすためのこの提案に対する回答期限は5月です。
 リースを続けるのか、CRTにするのか、統一ECUと回転数制限を導入するのかといったことを彼らに問いかけているんです。大事なのはあるべき姿に向かってすすんでいくことで、それは21台のグリッドを確保しながらトップと最後尾のマシンの差がそれほどつかないことなんです。
 ライダーの能力に依存する部分や、ファクトリー・プロトタイプ以外のマシンのコストについては柔軟に対応しなければならないと思っています。その方法についてはメーカーとも協調してやっていきますよ。実際ヴァレンシア以降、今日まで彼らの意見も反映しています。
 マシンの性能差を縮める方法にはいろいろあります。統一ECUもそうですし、回転数制限もそのひとつです。もちろん誰もが同じ考えというわけではありませんし、中にはみんなが同じECUを使うのはいやだという考えの人もいます。
 回転数制限についても、賛成する人と反対する人がいます。wたしとしてはその技術的な側面について議論する気はないんです。それよりもメーカーが設定するコストがチームにとって受け入れられる範囲なのか、そしてレースが接戦になるかということをはっきりさせたいと思ってます。
 その方法についてはメーカーにまかせてもいいとも思っています。統一ECUは一つの解決策ですし、彼らが代案をもってくるまでは、その考えを捨てる気はありませんがね」
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お手並み拝見、ということろでしょうか。しかし100万ユーロはいかにも安い。安すぎるんじゃないでしょうか。

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